100%の擬似負荷点検 メリット・デメリット

負荷運転による点検には、「擬似負荷装置を使用する点検」と「実負荷点検」とがあります。

「擬似負荷装置を使用する点検」とは、自家発電設備を運転して電力を送る先を、消防用設備等から擬似負荷装置に変更して諸要件を確認する点検のことです。
これに対し「実負荷点検」とは、自家発電設備を運転して、実際に非常時になったときに作動する消防用設備等に電力を送り、動作させることで諸要件を確認する点検のことです。

「擬似負荷装置を使用する点検」には、100%近辺の負荷で行う点検と、法令で定める「定格出力の30%以上の負荷」に基づいて、下限ぎりぎりの30%程度の負荷で行う点検とがあります。
それぞれの点検方法には、それぞれの特徴がありメリット・デメリットがありますので、それを見極めて事情や環境に都合の良い点検方法を選ぶのが賢明です。

それでは、「100%の擬似負荷点検」のメリットとデメリットを確認しましょう。

・メリット
特殊な装置を使用する擬似負荷ですから、通常使用している設備等を含めた全館停電が不要です。
定格出力の100%フル稼働させますから、自家発電設備そのものの現状能力と状態を確実に知ることができます。
また、消防用設備等の末端設備と直接連携させませんから、複雑で細かなトラブルがほとんど発生しません。
さらに、それまでに堆積したカーボン(煤)を間違いなく燃焼排除でき、自家発電設備メーカーが推奨する定期的な50%以上の高負荷運転とも整合性がとれます。

・デメリット
消防用設備等の負荷容量が小さすぎる場合、自家発電設備の定格出力の100%という出力規模があまりにも大きすぎて、ムダになってしまう可能性がありえます。
また、100%まで負荷を上げるのに一挙にできるわけではなく、それなりの時間が必要となります。
さらに、自家発電設備の定格出力の規模によっては、擬似負荷装置の台数が増え、作業人員が増え、費用が増加する恐れもあります。

以上が、「100%の擬似負荷点検」の特徴です。