自家発電設備の種類について

自家発電設備は、東日本大震災の発生時および復旧時の苦難を教訓として、以降非常時における電力の安定供給が重要課題となり、法令の指定による建物はもちろん、それ以外の建物でも導入されるようになりました。

ひとくちに自家発電設備といっても、導入設置目的や用途、また負荷容量や建物構造によって、様々に対応できるようたくさんの種類があります。
直接の関係者でない限り、日ごろじっくりと観察したことも知識もないでしょうから、どのような種類があるのか区分概観してみることにします。

自家発電設備は、まず非常用と常用に分けられます。
非常用とは電力会社から送電されている商用電源が停電したとき、代わりに発電して消防用設備等に送電するもの、常用とは電力会社から送電されている商用電源と併用して、補充のため発電し利用しているものです。

非常用は、さらに防災用と保安用に分けられます。
防災用とは消防用設備等に送電するのを目的としたもの、保安用とは消防用設備等ではなくライフライン設備等に送電するのを目的としたものです。

防災用は、さらにディーゼルエンジン型とガスタービンエンジン型に分けられます。
ディーゼルエンジン型とは主に軽油・A重油を燃料としてピストン・クランク・回転運動で発電するもの、ガスタービンエンジン型とは主に天然ガス・都市ガス・灯油・軽油などを燃料としてタービン・回転運動で発電するものです。

主流であるディーゼルエンジン型(ガスタービンエンジン型も同じ)は、さらに高圧タイプと低圧タイプに分けられます。
高圧タイプとは6,600V電圧の発電をして変圧器で電圧を下げて送電する設備のもの、低圧タイプとは200/220V電圧の発電をして送電する設備のものです。

そのほかにも、屋内型と屋外型に分けられます。
屋内型とはもちろん建物の中に据え付けるタイプのもの、屋外型とは反対に建物の外に据え付けるタイプのものです。

さらに屋内型は、キュービクル式とオープン式とに分けられます。
キュービクル式とは機器部分が矩形のキャビネットに収まっているもの、オープン式とは文字通り機器部分がむき出しのものです。

以上には、様々な組み合わせがありますし、なかには常用と防災用を兼用したものとか、防災用と保安用を共用するものもあります。
いずれを設置しているにしても、日常の正しい点検を必ず実施することで、本当に必要となったとき、持っている機能を的確に発揮して防災に活躍してほしいものです。